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2019.11.22 第一回SVC年次総会を開催しました!


2019年11月22日に、第一回ソーシャルベンチャー活動支援者会議(SVC)年次総会を、大手町の「3×3 Lab Future」にて開催いたしました。


第一部の年次総会、第二部の活動報告会、第三部の交流会と、計7時間に渡って行われ、SVC役員、正会員、賛助会員の方々等、全国から90名の方にご参加頂きました。



まず第一部の年次総会では、SVC役員候補及び正会員の方々にご出席頂き、役員の選任及び、SVCの今後の活動計画等について審議を行いました。



続く第二部の活動報告会では、まず初めに開会の挨拶としてSVC会長の新井和宏から、全国で活動するソーシャルベンチャー支援者の地域を越えたネットワーク構築、イベント開催時のサポートなど、SVC設立の趣旨について改めてご紹介すると共に、高校の起業部支援を含む今後の活動計画等についてお話しいたしました。

(ソーシャルベンチャー活動支援者会議 会長 新井 和宏)



次に、長野県立大学グローバルマネジメント学部教授の大室悦賀氏より、「ソーシャルベンチャーと社会経済システムのリコンストラクション」というタイトルにてキーノートスピーチを頂きました。企業とNPOが互いに影響を与え合いながら、利益と社会課題解決を同時に達成する方向性へと変容を遂げてきた歴史の流れを踏まえ、現在のイノベーション創出における、経験や立場に囚われずに自己の中に多様性を担保する「自己内多様性」や、曖昧かつ複雑なものをそのままの状態で捉える「ネガティブケイバビリティ」の重要性についてお話し頂きました。さらに、人間が認知できない非論理的部分にイノベーションの源泉が存在していること、また新たなビジョンを持ち、ビジョン具現化のプロセスを創造していく「アート思考」がビジネス現場において求められていること等についてもご紹介いただき、現代社会におけるソーシャルベンチャーの立ち位置や今後向かっていく方向性についてご提示頂きました。

(長野県立大学グローバルマネジメント学部教授 大室 悦賀氏)



次に、SVC支援先の全国計6団体のソーシャルベンチャー支援団体とその被支援者等の方々に、日本の北から南の順番でご活動内容についてご発表頂きました。


まず初めに、東北を中心に事業を展開されている株式会社MAKOTOの代表取締役竹井智宏氏に、ベンチャーキャピタル事業やアクセラレータ事業、副業人材マッチング事業など、様々に取り組まれている事業内容についてご紹介頂くと共に、魅力的なビジネス創出を通じて東北からより良い社会を作っていきたいという思いについてお話し頂きました。その後、グループ会社である株式会社MAKOTO WILL代表取締役の菅野永氏に、自治体職員のモチベーション向上も目指しながら、自治体の課題解決に取り組まれている事例についてご紹介頂きました。

(株式会社MAKOTO 代表取締役 竹井 智宏氏)


(株式会社MAKOTO WILL 代表取締役 菅野 永氏)



次に、株式会社ボーダレスジャパン代表取締役副社長の鈴木雅剛氏から、ノウハウ・資金・人材を共有するプラットフォーム作りを通した社会起業家の輩出、また更なる社会起業家育成を目指し創立した「ボーダレスアカデミー」の実績等についてお話を頂きました。そして、被支援者のピープルポート株式会社代表取締役の青山明弘氏に、日本に暮らす難民に、働く機会と安心を創出する事業についてご紹介頂き、単なる雇用創出ではなく、真の難民問題解決のために、受け入れる国の人々と難民がお互いに感謝を伝えられる関係性構築が重要であるとのお話を頂きました。

(ボーダレスジャパン 代表取締役副社長 鈴木 雅剛氏)


(ピープルポート株式会社 代表取締役 青山 明弘氏)



次に、東京と福岡を拠点とし、地域のイノベーション・エコシステム形成に取り組まれている株式会社リ・パブリックの共同代表市川文子氏から、様々な場所にいるイノベーターを個々ではなく面で支え、地域で育てていく仕組み作りについて、具体的な事例も踏まえながらお話し頂きました。その後、被支援者の株式会社Fog代表取締役の大山貴子氏に、官民学連携を通じたコレクティブ共同体のデザイン、メディアや研究を通じた情報発信等、事業のご説明と共に、生物多様性を育み、循環し続ける社会デザインのビジョンについてお話を頂きました。

(株式会社リ・パブリック 共同代表 市川 文子氏)


(株式会社Fog 代表取締役 大山 貴子氏)



中部東海地域でソーシャルベンチャー支援に取り組まれている、イノベーションファクトリー株式会社代表取締役の中島康滋氏からは、社会課題の発生・加速の原因として、現在の社会が感性を使わなくても生きられるようになってしまったとの問題提起を頂き、前例に囚われない新しい発想の重要性や、事業で取り組まれている女性起業家支援等についてのお話を頂きました。その後、被支援者の一般社団法人森と未来代表理事の小野なぎさ氏から、森林を活用した、人々の健康や感性の向上を目指したお取り組みについてお話し頂きました。

(イノベーションファクトリー株式会社 代表取締役 中島 康滋氏)


(一般社団法人森と未来 代表理事 小野 なぎさ氏)



次に、京都を拠点にオフィスの課題解決事業を展開されている株式会社ウエダ本社代表取締役社長の岡村充泰氏から、人や働きがいへの着目を通じた、働きやすい環境作りのお取り組みや、京都で個々に良い事に取り組む人々を繋ぎ、京都に眠る価値の向上を目指した京都流議定書のお取り組み等についてご発表頂きました。その後、コピー機再生事業で連携をされている株式会社革靴をはいた猫の代表取締役魚見航大氏から、障碍の有無に関係なく人々が生きがいを持って働ける場を、様々な団体と連携して共に作っていきたいとの思いをお話し頂きました。

(株式会社ウエダ本社 代表取締役社長 岡村 充泰氏)


(株式会社革靴をはいた猫 代表取締役 魚見 航大氏)



そしてソーシャルベンチャー支援団体の最後のご発表として、株式会社うむさんラボの代表取締役比屋根隆氏から、沖縄のIT産業向上のためプロダクト創出に取り組まれてきた背景とご実績についてお話し頂きました。その後、株式会社FROGS代表取締役の山崎暁氏から、教育・人材育成事業「Ryukyufrogs」とその成果発表の場「LEAP DAY」についてお話し頂き、「Ryukyufrogs」OBのお二人に、教師や親の求める姿ではなく真に自分のやりたいことは何かを考えるようになった(津覇誉一氏)、何をしている時が自分が一番ワクワクしているかを考えるきっかけを与えてくれた(津覇悠野氏)との実際のご経験をお話し頂きました。そして最後に比屋根氏から、沖縄として、世界の中での「平和・調和」のリーダシップを果たしていきたいとの思いをお話し頂き、活動報告会の前半は終了となりました。

(株式会社うむさんラボ 代表取締役 比屋根 隆氏)


(株式会社FROGS 代表取締役 山崎 暁氏)


(明治大学 政治経済学部経済学科3年 津覇 誉一氏)


(慶應義塾大学 総合政策学部総合政策学科2年 津覇 悠野氏)



その後、休憩を挟んだのち、「ソーシャルビジネスとこれからの金融」 というタイトルにて、金融庁地域課題解決支援室長、地域金融生産性向上支援室長、地域金融企画室長の日下智晴氏、京都信用金庫理事長の榊田隆之氏、第一勧業信用組合理事長の新田信行氏、飛騨信用組合常勤理事、総務部長の古里圭史氏、株式会社ジンテック代表取締役社長の柳秀樹氏、そしてSVC会長新井和宏(ファシリテーター)の、6名の登壇者によるパネルディスカッションを行いました。


まず初めに、京都信用金庫の榊田隆之氏から、毎朝の経営戦略会議や2000人の従業員での徹底的な対話実践などのお取り組みについてご紹介頂くと共に、金融包摂されにくい中小・零細企業、創業後間もない企業等の課題に向き合い、地域を守っていくことの重要性についてお話を頂きました。また、ESG投資のうち曖昧になってしまいがちな、S(ソーシャル)の部分の指標化に全国において取り組む必要性や、「ソーシャル・インパクト・ローン」について、そして21世紀の「あたたかい金融」における、「H to H(人対人で、心で響き合うこと)」と「Impact」という2つのキーワードについてお話を頂きました。


次に、第一勧業信用組合の新田信行氏から、地域金融機関として地域の繁栄を第一の目的とされていると同時に、日本全国と連携を行い、地域間の資金循環によって地方活性化を目指されていることをお話し頂きました。また、日本の地域金融機関として初の開催のアクセラレータープログラム、またソーシャルビジネスに特化した支援プログラム等についてもご紹介頂きました。さらに、日本で唯一加盟されているGABV(Global Alliance for Banking on Values)や日本におけるJABV(THE JAPANESE PRACTITINERS FOR BANKING ON VALUES)のご活動、また在日外国人支援のお取り組み等についてもお話し頂きました。


その後、金融庁の日下智晴氏から、榊田氏と新田氏のお話を踏まえ、12月に実施される金融検査マニュアルの廃止を受けて、均質性が進んできた金融機関の多様性を取り戻していきたい、そしてプレーヤーの少ない地域にもっと入っていきたいとのお話を頂きました。


次に、飛騨信用組合の古里圭史氏から、人口減少などの地域課題に直面する中で「CSV経営」を掲げ、事業活動を通して地域活性化を目指されていることについてお話を頂きました。そして、地域通貨「さるぼぼコイン」等の事業をご紹介頂くと共に、地域の利用者側の「相互扶助」意識向上を目指していきたいとの思いをお話し頂きました。


そして、日本全国の金融機関を支援されている株式会社ジンテックの柳秀樹氏から、事業において行われているお取り組みのご紹介と共に、本日参加しているような金融機関がもっと増える必要性についてお話し頂き、また金融庁の行政方針も踏まえ、金融が変わろうとしているということについてご紹介頂きました。

(左から、京都信用金庫理事長 榊田 隆之氏、第一勧業信用組合理事長 新田 信行氏、飛騨信用組合常勤理事、総務部長 古里 圭史氏)


その後、SVC会長の新井が、「繋がりたい人が繋がることで必ず前に進むので、ぜひ(金融機関の方々と会場の皆さんとが)繋がって頂きたい」との思いをお話しした後、他の登壇者の方々に対し、年次総会・活動報告会の感想及び、SVCに期待することについて問いかけを行いました。


その取いかけを受けて、まず初めに飛騨信用組合の古里氏から、人口減少でマーケットが縮小している中、事業が定常化もしくは微減していたとしても地域で必要とされている事業者を、信用組合としてサポートしていくために、経済合理的な利息の面ではない社会的インパクトを皆で共有できる指標を得ることができたら嬉しいとのお話を頂きました。


そして、第一勧業信用組合の新田氏からは、この場(SVC)が2000人、3000人のダイアログとなり、共感・繋がりの輪を発信していくことによって、アジアで一番豊かと言われる日本が、成熟した一流の国家として、世界の人類に対してメッセージを示していくことができるようなムーブメントを起こしていきたいとの思いをお話し頂きました。 


次に、京都信用金庫の榊田氏から、(「ソーシャルベンチャー活動支援者会議」という名前を踏まえ)「ソーシャル」や「ベンチャー」という意識を変えること、「支援」ではなく社会起業家と金融機関が「協業」していくこと、そして地方銀行・メガバンク等も含め多様性のあるダイアログにしていき、日本全体で社会課題に向き合っていくことの必要性についてお話を頂きました。


そして金融庁の日下氏からは、(SVC年次総会にて)社会課題を解決するために行動している人が実際に集い、可視化されたことの価値について、そして金融機関側の変革者と(参加者の)皆さんが交流できる出会いの場を作っていきたいとのお話を頂きました。


そして株式会社ジンテックの柳秀樹氏から、(地域の課題等に対し)熱を持って何とかしないといけないと考えているけれど、現状の組織制度の中で発揮しにくい状況にあったり、社会起業家を知らなかったりする全国の金融機関の方に、本日のことを伝え、前に一歩踏み出してもらえるよう取り組んでいきたいとのお話を頂きました。

(左から、SVC会長 新井 和宏、株式会社ジンテック代表取締役社長 柳 秀樹氏、金融庁地域課題解決支援室長、地域金融生産性向上支援室長、地域金融企画室長 日下 智晴氏)


そして最後にSVC会長の新井から、①様々なセクターの方が来年この場に集えるようにすること、②SVCの名前を変えること、③来年この場で様々な全国の指標を取り上げること、の3つの公約を宣言して、パネルディスカッションは終了となりました。



そして活動報告会の最後には、特別登壇として3名の方に、ソーシャルベンチャー活動における技術的な側面についてのご講演を頂きました。


まず初めに、一般財団法人日本民間公益活動連携機構事務局次長、事業部長の鈴木均氏から休眠預金の活用についてお話し頂き、全参画団体の社会インパクト評価の実施や伴走型支援形態等の特徴についてご紹介を頂きました。また、内閣府で挙げられた「優先的に解決すべき社会の諸課題」内の「社会課題の解決を担う若者の能力開発支援」や、助成事業内の「ソーシャルビジネス形成支援事業」の応募が少なかったことから、資金分配団体および民間公益活動の実行団体としてぜひ(参加者の)皆さんに参画して頂きたい、とのお話を頂きました。

(一般財団法人日本民間公益活動連携機構事務局次長、事業部長 鈴木 均氏)


次に、株式会社リ・パブリック共同代表の田村大氏から、ソーシャルベンチャー活動におけるデザインの観点について、文字が主で補足的に写真を使用している日本の新聞と、写真のビジュアルやインパクトを重視している海外の新聞の違い等を踏まえ、自分たちの取り組みを「説得」するという形で情報発信するのではなく、受け手にどのように共感してもらうかを考える方が効果的であることについてお話を頂きました。そして、デザインとは相手の心の「スイッチ」を入れることである、という点を踏まえ、その実践の際のポイントをご紹介頂きました。

(株式会社リ・パブリック共同代表 田村 大氏)


そして最後に、漆間総合法律事務所の弁護士、松田良成氏から、リーガル・ファイナンス領域におけるご自身の様々なお取り組みについてお話を頂きました。地域振興をサポートした人に対し、その振興によって得られた利益が直接的に還元されるスキームの形成、出資を受けたベンチャーキャピタルから理不尽な扱いを受ける企業の声を社会に届けることを目的とした、出資を受けたベンチャー企業のみがベンチャーキャピタルを評価できる仕組みの構築、中小企業等を支援している税理士や地域金融機関が無償で情報交換を行うことができるプラットフォームの提供等についてご紹介を頂きました。

(漆間総合法律事務所 弁護士 松田 良成氏)



その後、参加者の一部の方にもお手伝い頂きながら作って頂いたお料理や、SVC正会員である株式会社飯尾醸造代表取締役の飯尾 彰浩氏に仕込んで頂いた手巻きを楽しみながら、参加者の皆様で交流を深め、第一回SVC年次総会は閉会となりました。


(お料理を担当して頂いた鬼丸 美穂氏)


(会場の「3×3 Lab Future」を運営されている、エコッツェリア協会事務局次長の田口 真司氏)


(手巻きをご提供頂いた、株式会社飯尾醸造代表取締役の飯尾 彰浩氏)




今回はSVCの第一回目の集まりとなりましたが、様々な地域で社会課題解決のため取り組まれている起業家の方、そして活動支援団体や金融機関をはじめとする支援者の方々など、沢山の方の想いが相互に響き合う時間を持つことができました。

ご参加頂きました皆様に、改めて感謝を申し上げます。

そしてこれを機に、全国で想いを持って活動されている方々の相互連携を、より一層強めて参りたいと思います。

今後とも引き続き、ソーシャルベンチャー活動支援者会議(SVC)をよろしくお願いいたします!


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